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2009/7/20

♪イーグル号月着陸40周年きねん♪

月世界探検1952 

後編

-conquest of the moon 1952-

ちょうど40年前の1969年7月20日、有史以来初めて、人間がお月様に立ったのでした。

というわけで<前編>の続きです。

ぼくはこの月船が大好きなので

今回は、うんざりするほど、この宇宙船の画像が続きますョ。

 

では、いよいよ月に向かって出発!

3隻あわせて50人の隊員が乗っています。内1隻は貨物船です。

貨物船は、帰還用の燃料タンクを、大容量のコンテナに差し替えてあります。

 

約5分間加速した後、エンジンを止めます。

そして空になった球状の燃料タンクを切り離します。

燃料を節約するために、少しでも重さを減らすためです。

 

エンジンを止めたあとは、慣性の法則にまかせて突き進みます。

東京―大阪間ならば、1分かからずに通過できるほどの猛スピードを出していますが、

月に到着するまでには、約5日間かかります。

 

 


さて5日間もヒマなので、ここで

月船まめちしきコーナー

です。

 

まず大きさについて。

比較対象物が無いと、いまひとつ大きさを把握しづらいので、いろいろと並べてみました。

全長(全高)は、60mくらいあります。

だいたい京都ホテルくらいの背丈です。

さすがに数十人も隊員を乗せているだけあって、

隣のアポロ月着陸船と比べると、やけに大きいことがわかります。

 

関係ないけれど、これを描いてみて驚いたのは、

アポロ月着陸船が、街で見かける概ね平均的な2階建て住宅と比べて、

それほど背丈が変わらない、ということでした。アポロ月着陸船も大きいなあ。


次は形についてです。

一見、妙にゴチャゴチャしたデザインに見えますが、

実際は、大層シンプルなものです。

■エンジン

まずエンジンです。

これが無いことには始まりません。

32個も付いてます。

■着陸脚

次に着陸脚を付けます。コタツみたい。

■フレーム

せっかくエンジンがあっても、

燃料を積まないことには動けません。

というわけで、

燃料タンク等を繋げる為のフレームを付けます。

■燃料タンクA

まずは帰還用の燃料を積みます。

月上空から地球へ向かう為の燃料タンクです。

特殊な布製の袋に燃料を詰めてます。

■燃料タンクB

月面からの打ち上げに使う燃料タンクです。

こうしてみると、この宇宙船、

僕の大好きメカ、マーカライトファープ

(東宝映画『地球防衛軍』に登場)の

イメージソースになったのかもしれんなあと思います。

■燃料タンクC

月上空から月面に降りるときに使う燃料タンクです。

■燃料タンクD

地球からの出発時に使う燃料タンクです。

先ほど5分間の噴射で切り離したやつです。

まんまる。

■乗員室

ようやく人間が搭乗する部分が付きました。

これもまんまる。

内部は5層になっていて、

一隻につき20人、貨物船には10人が搭乗します。

■アンテナ類

そして電力を供給するための太陽熱集光鏡と、

地球との通信に使うアンテナを取り付けます。

■か ん せ い

出発時には、着陸脚は畳まれています。

以上、月船まめちしきでした。


……などとダラダラ説明しているうちに数日が過ぎたようで、

いよいよ月に近づいてきました。

エンジン部を月方向に向けて着陸脚を広げます。

 

注意して降りましょう。

 

あと少し。

 

無事着陸しました。

ばんざい!

 

 

そして月面探検がはじまります。

「見ろ、地球がゴミのようだ」  「浮かれすぎダョ……」

 

なにせ積んできた荷物の量が半端無く多いので、

ひと月以上もの長期滞在ができます。

 

 

6週間後、探検も無事済んで、地球に帰る日がきました。

着陸時に燃料を使い果たしたマユ型のタンクは切り離してあります。

 

貨物船は置いていくので、帰りは2隻です。

以上、フォン・ブラウン博士の月探検計画でした。

1952年というと、人工衛星もまだ理論上の存在でしかなかった時代。

アポロ計画はもちろん、NASAも設立されていないころに提案されたおはなしなのでした。

 

それにしても月船は良い形をしているなあ。大好きだ。

おしまい

2009/7/20

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