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フル可動スーパーAFS

- Super Armored Fighting Suit -

スーパーAFSという装甲強化服です。

数年前に作ったものの、製作途中写真を紛失しちゃって、なんとなく更新してなかったんですが、

先日、それらの写真をドサっと発見したので更新〜。

縮尺は18分の1です。

装甲強化服というのは、超高級なヨロイのようなもので、人間が着用して使う機械です。

このスーパーAFS(Super.Armored.Fighting.Suit)というのは、

デザイナー横山宏氏が1982年に発表したもので、

僕は小学生のときにこのデザインに触れて、それはもう強い衝撃を受けたのでした。

覗き窓の無い鎧を思いつくなんてすごい。信ジラレナイ。

さて今回は、その大好きなスーパーAFSを、ミクロマン2003という玩具を芯にして作ってみました。

最近のミクロマンの可動範囲はすごいです。ほとんどどんなポーズでもとれます。

人間の体型と比べると、多少誇張されてる個所はあるものの、

このサイズ(全高10cmくらい)で、この完成度は素晴らしいです。

このミクロマン2003が商品化されると知ったときに、

真っ先に作ろうと思ったのがこのスーパーAFSだったのでした。

今回は、できるだけミクロマンの可動範囲を生かすことを目標につくってみました。

やはり人間の着る用途のものなので、踊ったり跳ねたりと様々な行動をするときに

それを妨げない自由な可動範囲が欲しいなあとおもったので。

(隣の白いおじさんは、ミクロマンに、コンビニ袋製の服を着せたものです)


というわけで製作編〜。

2003年、新設計のミクロマンを購入して有頂天な気分のまま

とにかく早くボリュームを見たかったのでポリエステルパテをドバッと盛る。

エポキシパテよりも割安かなと思って使い始めたものの、

めったに使わない素材なので、いまひとつ思うように使えなくてヨワった。

なので、ポリエステルパテに比べれば、まだ使い慣れてるエポキシパテに変更。

でも本当は、いろんな種類のパテを重ね盛りするのはお勧めしません。

というのも、時が経つにつれて、材質の違う部分で表面がひび割れたりするらしいです。

当時はそんな模型造りの常識も知らなかったので、お気楽に素材を変更しちゃったのでした。

くつろぐ未完成SAFS

ここで何を思ったのか、今度は木工パテというものを上から盛り始めた。

当時はホームセンター等で知らない材料を見つけると、

いろいろと試してみたかった時期だったの。

すでに3種類のパテが渾然一体となっている状態。

とりあえず完成してから3年経った今のところは、ヒビ割れたりの悲劇は起こってませんが、

今後はどうなるかワカラン。

可動範囲の検討

腰の関節を固定しなければ、もっと自由なポーズがとれたんだろうけれど、あとの祭り

でもいいかんじ

サーフェイサーを吹いてみる。

各所にキットのパーツをくっつける。

肩アーマー等と本体の接合には、2枚重ねにした厚手のビニール袋(黒)を帯状にカットしたものを

使用しているので、腕や脚の可動を妨げません。

本体とビニール部分は、スーパーXという接着剤を使ったり、基部をパテで被って外れないようにしました。

僕は装甲強化服の脚は太いほうが好きなので、

ミクロマンの可動範囲を極力維持したまま、なおかつ太い脚を両立できるように、

いろいろと工夫しました。

元キットとのバランス検討

こうしてみると結構バランスが違けどいいや。

可動範囲の検討

ついに念願の、"人間が着用できそうで、なおかつ可動範囲の広い装甲強化服"

の姿が見えてきたこの辺りが、もうワクワクの頂点。

 

で、いつものことながら、この時点で満足してしまったので、数ヶ月放置。

そんな未完成模型たちが、今も我が家にはゴロゴロと転がっているのです。

数ヵ月後。

2004年12月3日より、大阪にて第二回Ma.k.モケイテンジカイという催しがあることを知り、それに出品することにしました。

こういった締め切りを設定すれば、きっと完成するに違いない。

作業再開〜。

腰前部アーマーを可動させるためのヒンジが着いた

この切り欠き部分が気に入らなかったので

その他アーマー類のときと同じように、帯状のビニールで繋げることにしました。

ひざ関節のこの隙間をどう処理しよう

スーパーマーケットの袋で包むことにしました。

関節部分に合いそうな色の袋を探して、この色に落ち着きました。

足首にもカバーを。

はみでた関節部分のビニールを、プラ板やパテで被いました。

このせいで、すこーしだけ膝の可動範囲が狭まってしまったのが残念でならぬ。

もうちょっと段取りを考えて作っていればなあと思ったものの、もう締め切りが近すぎたので直せない。

ともかく、ここの表面処理をして塗装をすれば完成です。

 

色は本来はグレー系なのですが、僕は宇宙服ぽい色が好きなので白を基調にしました。

塗装中、水性ホビーカラーを塗った上からMr.カラーを塗って表面をギトギトにしてしまい、

そういえば大昔に読んだガンプラの作り方の本にそんなことが書いてあったなあ、

いつのまにか、こんな基礎中の基礎もすっかり忘れちゃってたのだなあ、

などと懐かしい気持ちに浸りながら涙目で塗装を落としたりしてました。

そして展示会出品当日、ギリギリで完成したのでした。

か ん せ い

(実際には着せ替えできません。上画像は各部品を差し替えてるだけ)

座ったりー

ジャンプしたりー

スタコラサッサと走ったりできるわけです。

アクションポーズも自由自在。

そんなわけで2004年12月3日、無事展示会に出品できたのでヨカッタヨカッタ。

この展示会、ものすごい完成度の模型ばかりが並んでて、

それらを間近に見ることができて、すんごく楽しかったのでした。

おしまい

2007/11/15

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